されど、カフェ問題 (其の壱)
2018年 09月 29日
静かで 珈琲が旨くて ジャズのレコードが廻っており
老眼鏡をかけても 文庫本が読み難い仄暗さが 残念だったが
特注のシンプルな 照明具は 寡黙な空間に
これ以上無いほど 似合っていたし
他の客は 普通に本を読んでいたから
ズボラせずに 老眼鏡を調整していれば 時計の無い空間での読書を 愉しめたと思う。
あの日は
4月上旬というのに なんだか暑くて
息子と アイス珈琲を待ちながら カウンターの端っこに 座っていた。
人気店となっても 寡黙な店主が守る 寡黙な空間が
健在であることに ホッとしていた時のことだ。
この店にしては やや粗雑に
ドアが開けられ 3人連れの若い客が カウンターに座った。
店主と彼等の会話は 寡黙モードを 一方的に解除し
参ったなぁ…と思い始めた矢先
こだわりのハンドドリップ所作を見ていた 若い女が
『わぁ〜 緊張するぅ。 息止めて 見てしまうわぁ。』 と
この店にしては
やや大声で宣り 連れの男ふたりも 大きく頷きはったのである。
(突然の大阪弁ですが)
冗談じゃないわよ。
コーヒーを頼む度に 息を止めていたら オバサン死んじゃう。(笑)
されど珈琲だけど たかが珈琲でしょ。
さりげないから カッコいいのに…。
なんだかなぁ…。
秋の気配に 旨い珈琲が恋しくなっても
by ago1-filo2
| 2018-09-29 12:06
| ダメね
|
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